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2005年5月24日 (火)

テニスの特徴と考え方

Q テニスは何に注意して指導する必要がありますか?

A 様々なことに注意する必要があるのですが、特に、忘れがちであったり、認識が全くないと思われるユニークな視点から注意点をあげたいと思います。

テニスは、ガットが張ってあるラケットを使って、ボールを相手コートに打ち返す競技です。硬式の場合ボールは比較的重く固く、毛が生えています。ラケットは最近新素材のものが多くなり、弾力性と強さを備えていますが、相応の重さがあります。運動的特徴としては、スタートダッシュ、急ブレーキ、ショットが連続して行われ、横打ち縦打ちが混在します。また、そのため、ラケットの面の使い方によりプレー中にグリップを変えながらショットをする特徴があります。おそらく8~10歩は走る必要があり、その意味では卓球やバドミントンよりも走力が求められますが、サッカーやホッケーなどと比べると極短距離走とも言える走り方が求められます。

 当たり前のことを書きましたが、これらの条件から分かることがたくさんあります。まずは、ラケットの重さとボールを打った時の重さが人の運動として軽いか重いかの判断が必要です。テニスは「重い」運動をしていると言えるでしょう。軽い条件で打ち返すことも少なくありませんが、ラケットの重さは避けられず、その理解がないと、各部に負担をかけ、故障の要因となります。

 重い、がキーワードです。このキーワードは、カラダからラケットが離れた状態で打ち返すとカラダにとんでもない負担を強いるとか、ラケットの重さを考えないまま初期動作が行われると動きが遅れるとか、比較的強い筋力により動かす必要があるとかのヒントを与えてくれます。

 では、さらに条件を考えてみましょう。
 プレー中比較的「重い」動きは強打されたグラウンドストロークをストロークで返すときや、ファーストサーブレシーブなどがそれに当たります。これらは同じ系統の動きにより行われる必要があると判断できます。
 比較的「軽い」動きは、こちらに向かってくる勢いのない球を打ち返す時であるサービスとか、ロビングをスマッシュするだとか、ボレーなどがこれに当たります。速いたまを打ちたいサービスやスマッシュは、ラケットのスイング速度を早める運動が求められ、ボレーは主に勢いよりも方向性を重視する返球なので、ラケット面の安定性が求められます。

 「重い」や「軽い」は、運動の仕方によっても変化します。重さを上手く使ってカラダをバネにすれば末端が加速される軽い動きにつながりますし、バネを上手く引き出せない場合は「重く」からだに負担をかける事になります。

 まずは、「重い」条件のグランドストロークを考えてみましょう。
 重いものをラケットで打ち返す感覚は、もっと重いものを打ち返すつもりになってみると容易に理解できます。ラケットとボールがそれぞれ2倍の重さとして考えてみて下さい。持っているだけでも大変なものは必ずカラダの近くにあるでしょう。そうでなくてはものすごく重たく感じるからです。そして、2倍の重さのボールを打つ時腕にかかる「重さ」は大変なものになっているはずです。

⊂shinzo⊃

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