テニスのサーブ(野球のオーバーハンドスロー等、上から振り下ろすタイプの動きは全て同じ)
=ご質問======================
テニスのサーブや野球のピッチングの固定の仕方が想像できていません。
一度下げた状態から肘を曲げて上半身が足や股関節に回される際なにを注意して観察すればよいのでしょうか?
=回答=======================
まず、この場合、野球のオーバーハンドスローに限定して話を進めます。この動きの仲間としては、テニスのサービス、バレーボールのアタック、バトミントンのスマッシュなど、高い打点でヒットする系統の動きは、全てこの仲間です。
見た目が少し違っても、動きは全て同じ感覚で行われていると理解して下さい。
ただし、ラケットを持っているものは、手首の所で、前腕を回外から回内へのと回旋する動きが加わり、さらに一段階先までを視野に入れてバネ化を考える必要がありますので、野球のオーバーハンドスローを基準にして、それが理解出来たら、もう一段階進めて考えるようにしてみて下さい。
※注)実際には同時に起こっている動きを、分かりやすくするために順々に起こる動きとして説明します。この動きの理解をしてから、全体が同時に起こっているイメージを作り上げてみて下さい。
投球は、2段階に分けて考えると分かりやすいと思います。
「バネを生み出すための動き」と、「その準備」です。
===準備動作===
■1
ワインドアップでは、頭上手が上がっていて、立ち姿勢です。(セットポジションの時は、胸か、顔の前ですねでも、ここから先は同じなので、気にしないで下さい。)
■2
そこから、軸足を前に踏み出すべく移動しながら重心を下げ、同時に両腕を投球方向に前後方向に広げていきます(このとき肘が伸び気味の人と、曲げている人がいます。曲げていると、手は、肘より下がっていることが多いでしょう。そのとき、上腕が内旋しているからです)。
■3
そして、軸足が接地して、それまで内旋していた上腕が外旋することで、肘より手が上に上がってきます。(人によって、このときの肘の角度が違いますが、完全なオーバースローを考えると、この時点で肘が90度くらいになっていることがほとんどです。ちなみに、スリークウォーターやサイドスローで、肩の回旋力や、胴体の曲げバネをメインにするタイプの人は肘の角度が浅く、胴体のバネで、でんでん太鼓のように腕の長さを最終的に長く使うことで末端速度を上げるタイプの人は、深く肘が折りたたまれていま。)
!!ポイント!!
ここまでがバネ化の準備動作です。つまり、ここまでは、これから訪れるバネ化にスムーズに移行するため、あるいは、もっと強烈にバネ化するため、また、安定した方向にバネ化させるための準備を行っています。つまり、この段階では、足以外は、まだバネ化されていません。
===バネ化===
■4
「■3」から、前に進んでいた身体が軸足に止められることと、蹴り足によってさらに前に移動させられることによって腰が回転させられて、ボックスに固定しようとしていた身体がねじ曲げられます。
■5
ねじ曲げられた身体が元のカタチに戻ろうとする勢いで、上げられた上腕が、さらに外旋させられ、肩関節のバネ化が起こります。
■6
そして、肩関節のバネが元のカタチに戻ろうとするときに肘関節がバネ化し、それが解放されながら、その勢いで、手関節(手首)がバネ化し、それが解放しながら、指のバネ化が起こり、最後に指のバネがボールをリリースします。
!!ポイント!!
最終的に指のバネではじき飛ばす事になりますが、なぜ、指のような小さな部分でそんなことが可能か理解出来ますか?
それは、最初の位置からどんどんボールが前に向かって加速しているからです。
つまり、リリースの時は既に随分加速させれられているので、「前に進む物を後ろから更に押す」ことが出来れば良いからです。止まっているボールを、指の力ではね飛ばすとか、最終的にもの凄く重たい物をはじくとか考えると、間違った指導に陥りますので、ご注意下さい。
テニスなど、道具を持っている場合も同様です。最終的に”重たい”仕事をさせようと思うと、末端に近い部分の小さな筋肉に余計な負担をかけ、負担をかけられた筋肉や、筋肉の付着部を痛めます。
最終的には”軽い”ことが大切です。このイメージまで出来ると、最初の原動力を、投げる手と同じ側の足に立って倒れ込んでいく”アンバランス”によって行うことで、筋力そのものに負担をあまりかけないように加速を始め、その後身体の中心から徐々に加速されていく”感覚”が分かります。
お分かりいただけましたか?
○⊂shinzo⊃○
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