「ファインディング・ニモ」が、ニジマスに・・
娘:「あのね、版画って知ってる?」
父:「知ってるよ」
娘:「保育園で版画やったのよ!それでね、ニモ(ディズニーアニメの「ファインディング・ニモ」:かくれくまのみ)書いたの」
父:「そうなの?うまく書けた?」
娘:「うん。バランス良く書けたよ!」
父:「ほほ~っ!バランスって、難しいこと言うね。すごいじゃん!」
娘:「でもね、色塗って版画したら・・・ニジマスになっちゃったのよ!」
父:・・・爆笑・・・「えっ?ニジマス?・・ニジマスって・・・・!?」
私は、かくれくまのみの体型のニジマスが恥ずかしそうにしている姿をリアルに想像できてしまったので、しばらく腹筋がヒクヒクしてしまい、笑いこらえることが出来ませんでした。「笑わないでよぅぅ~」と言う娘のプライドを傷つけてはいけないと思いながらも、笑いが止まりません。
あまりに笑う私を見て、そのうち娘も「ウケた!」と判断したのか、自分の書いたニジマスを思い出して笑い出し、その後しばらく家族で笑っていました。
しかし、ここで重要なことが分かったのです。
娘は、間違いなく、ファインディング・ニモのニモを書いたのです。色を塗る前は、子供の絵とはいえ、自分で「バランス良く書けた」と言っているように、とてもうまく書けていたのです。
でも、色を付けたら、ニジマスになってしまった。
この出来事を運動に当てはめて考えてみます。
教わったとおりに、または、自分の考えたとおりに動いてみた。・・・完璧じゃん!・・・上手くできていると思った。
きっと、カッコいいと思ってその姿をビデオに撮って見てみた。・・・・げっ!違うじゃん!・・・ガックリ。
娘は最高の仕上がりのニモが現れると期待して、版画板から、少しドキドキしながら、写し取られた紙をそーっとめくってみたのです。
しかし、・・・わたし、ニジマス書いたっけ?・・・あれ?
同じように、完璧と思って運動したところを撮ったビデオを見てみたら。
・・・わたし、何がやりたかったんだっけ?・・・あれ? と、なりました。
この二つの出来事は全く同じ出来事です。
そうなると信じていたことが、そうではなかったという同じ出来事です。
信じていたことが間違っていたのです。
運動指導では、「信じ込んでいたことの間違いに気づいてもらう」ことが大切です。
その間違いは、特にスポーツ業界では根が深く、その業界で、「今までそうだと信じられて来たことが間違っている」という、その業界の人からは、おおよそ受け入れがたい間違いを、そうだと信じ込まされていることが原因であることが多いのです。
これらは、全て間違い!です。
そう信じていると、そこでレベルが止まってしまいます。
「速く走る」には、カラダが前に動いている惰性を止めない事(ブレーキをかけない・・・ブレーキをかけないやり方が間違っている場合も・・・)の方が、後ろに蹴ることよりも遙かに重要!
「速球を投げる」ためには、腕を強く振ろうと力を入れるよりも、「腕が振られてしまう(バネになる)」ことを覚える!
「力を入れているからアンバランスになる」事を知って、力を抜くと(抜き方があります)バランスが良くなる事を覚えることが最優先!
あなたが信じていることは間違っているのです。
娘は、その後、ニモの絵本を取り出して何度も真似して書いていました。次は、きれいなオレンジと白のしましま模様のニモが写った版画をしてくれるでしょう。そして、きれいに刷れた自慢話を聞かせてくれるに違いありません。
しかし・・・・運動は、版画のように、姿を写して真似しても上達しません。(フォームを第一に考えるのは間違いということ)
肝心なのは、どうしてそのフォームなったのかを探り、その理由の方を身につけることです。トップアスリートが全員個性的なのは、フォームを真似たのではなく、理由を身につけたからです。
「ニモがニジマスになってしまう」ような練習から抜け出して、「新しい道」を、「近い道」を、進んで下さい。
○⊂shinzo⊃○
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