2006年11月14日 (火)

練習とは

■ 選手の仕事は「『出来るようになったこと』を繰り返し行うこと」

選手が繰り返し行う練習は、「『出来るようになったこと』を繰り返し行うこと」に使われなくてはなりません。出来ないことを出来るようにするために、その動作を「繰り返し」はしてはいけません。「上手くいかない動作」を繰り返せば、「上手くいかない動作の熟練度が増してしまう」からです。

出来ないことを出来るようにするのは、コーチの仕事ですが、その時間は出来るだけ短く済ませ、「出来るようになった動作を、いつでも、とっさの時にでも行えるように繰り返す」練習を、選手がたくさん出来ることが大切です。

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2005年10月29日 (土)

「スポーツ上達のツボ!」バネって?

今回は、プライマリーモーションでスポーツを考える時に使う”物理”のお話しです。

”物理”と聞くとイヤァ~な感じがする人も多いでしょう。

でも、プライマリーモーションでは、乱暴にも、もの凄く沢山考えないといけないはずの物理法則を、たったの4つに絞ってしまいました

この4つだけで、全てのスポーツを考えてしまおうというです

4つだけだったら・・・と、思って、少しだけ興味を持った人から上達します。ぜひ、考えてみて下さい。

この4つをまとめて、「物理のカギ」と呼んでいます。

「物理のカギ」は、スポーツを考えるとき、どうしても外せない4つの物理現象・物理法則です。この4つをを正しく理解して、正しく応用出来ると、スポーツを見る目が大きく変わるでしょう。

「その物理法則」知ってるぅ!とか思っても、おそらく、どこかプライマリーモーションとは違うでしょう。普通多くの人が考えている理解と、正しい理解はちょっと違うので、注意して下さいね。

そうそう、それから、この4つは同じ物理だけれども、物理現象と法則がまぜこぜになっています。どうしてかというと、直感的に分かりやすく、その理解で間違えなさそうなものは物理現象を、物理現象を直感で理解すると間違えやすいものは、物理法則を選び出した結果です。

”物理のカギ”は「バネ」「慣性」「遠心力」「バランス・アンバランス」の4項目です。

今日は、その中の「バネ」の説明です。

まず、バネって何?

ani_star4 バネって言うのは、”元のカタチに戻る性質”のあるもののことです。

だから、どんなバネも、変形させられても、元に戻るでしょ?

人間も同じ発想で捉えて色々なスポーツを観察してみると、確かにバネになっている。しかも、レベルの高い人ほどバネを上手く利用して運動しているのです。

たとえば、野球の投球。野球で、スナップを効かせるというのをご存知ですか?手首をピュッと振る動きです。

ピュッと動かすことを、手首を動かす筋肉でやってみて下さい(手首を曲げる動作)。あまりスピードがつかないでしょ?しかも、曲げる筋肉に大きな負担がかかってしまいます。

では、次に、手首を真っ直ぐに弱い力で固定して、肘を動かして振ってみて下さい。・・すると、スナップが効くのです。(スナップが効いた実感のない人は、振った後に手首の力を抜いてみて下さい)

手首を弱い力で固定(これが、バネの”元のカタチ”)。次に肘から先を振る。すると、振られた手首は反らされてしまいます。でも、手首は真っ直ぐのままでいたいから、真っ直ぐに戻ろうとする元のカタチに戻ろうとする)。それによって、曲げられたバネが元に戻る力となって勢いよくスナップが効く。

分かったかなぁ?ちなみに、振った最後に力を抜くと、もっとハッキリとスナップが効いたカタチになります。そして、元々腕全体が速いスピードで動いていれば、最後の力は抜かなくても、スナップを効かせたようなカタチになります。

釣り竿の一番先端を取り除いて(先端部分はバネの説明に使いにくいブラブラだから)、その先っぽにゴルフボールくらいの粘土の球などのおもりを付けて振ってみればその構造が良く分かります。

このような発想を持つと、今までの運動感覚が一変します。そして、全身バネにすることが出来ます。

このバネの感覚のある人は「身軽」で、どんなスポーツをやっても上手くいく「スポーツ万能型運動能力」を備えてているのです。

筋肉で作ったバネは、その強さを自在に変えられます。この方法で動くと、パフォーマンスが上がり、故障が減ります。

筋肉の能力は、縮むことで関節を動かすだけではないと気付き、バネになる動きを身につけるだけで、あなたの運動能力を飛躍的に高めてくれます。

「元のカタチに戻る性質を生かして、全身バネになって下さい。」

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2005年6月30日 (木)

イチロー選手と松井選手の共通点

イチロー選手と松井選手の動きの共通点はどこでしょうか?
ほとんどの方は、全く違うと考えていることでしょう。しかし、プライマリーモーションでは、ほとんど同じと考えます。

何が同じか。

上半身を捻られるバネとして利用して、そのバネの戻る勢いでヘッドスピードを上げているところは全く同じです。ただし、イチロー選手はゴルフの打ち方に似ている方式で腰の回転速度を上げており、松井選手は、前の足で右腰を、ピッチャーに対して後ろに、後ろの足で左腰をピッチャーに対して前方向に押す力を加えて腰の回転速度を上げています。
もちろん、それに伴って全身の使い方が違い、見かけも、本人の感覚も全く異なっていると思います。

プライマリーモーションでは、この二人だけに限らず、ゴルフでも、テニスでも、筋肉でバネの素を作り出し、それを他の力でねじ曲げて、その、ねじ曲げられたバネが「元のカタチに戻ろうとする」時に、末端の早さを生み出すと言う意味に於いて、全く同じと考えます。

つまり、イチロー選手も、松井選手も同じなのです。

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”個性”の考え方

Q 選手は皆個性的ですが、プライマリーモーションでは、個性をどのように考えますか・

A プライマリーモーションは、「全身バネになる!」のが基本コンセプトです。また、物理にかなった運動か、骨格に負担をかけていないか、心の持ちようは?という3項目も同時に満たすことで、ほとんど全ての運動の能力を上げる新しい観点の運動指導法です。

ここでご質問の”個性”については、おそらく、どのトレーニング理論よりも的確に説明できると思っています。

プライマリーモーションでは、「カラダをバネにするために、個人個人に最も適した方法を模索すれば、高いパフォーマンスが得られる。そして、そのときに現れるフォームは個性的になる。」と考えています。人間は、カラダのどこをとっても他人と同じところがないのです。骨のカタチも、長さも、太さも、強さも、違いますし、筋肉も、循環系も、みんな違います。その違うものを、それぞれに適したバネにしてパフォーマンスを生む。また、それぞれの個性にあった動きを分析し、骨格に負担をかけない工夫をする。すると、全く違うフォームが生まれてきます。違うフォームが生まれるからこそ、パフォーマンスが上がります。

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2005年6月16日 (木)

投球、バレーボールのアタック、テニスのサーブ

Q 速い球を投げたいのですが

A オーバースローの場合の、このご質問にお答えすると、バレーボールのアタックも、テニスのサーブも、同じ構造で成り立っているので、そちらの競技をされる方も参考にしてください。

実際の練習の前に、プライマリーモーションのバネになるというコンセプトを知っておいて頂きたいので、まずは、その説明をしたいと思います。小冊子の4ページをご覧下さい。「バネ」は「元のカタチに戻ろうとする性質」という項目があります。その内容を抜粋します。

「バネ」は、外から力が加わらない限り安定した形状を保っていて、外らか力が加わると変形します。そして、加えた力を解放すると元のカタチに戻ります。この性質をカラダに持たせることが、動きのバネ化の基本です。安定した形状を保持しようとする力を、別の力で変形させ、変形させた力だけを解放すると、元のカタチに戻ろうとする。これで「バネ化」が完成します。

投球などに適したカタチ(小冊子に3D画像で解説してあります)に姿勢を保持しようとしているところに、足によって外力を加え、体幹や腕がしならされる。それが解放される時に、強烈に弾き出すスピードが生まれます。この、「バネがしなって、元に戻る感覚」を獲得できれば、そのバネ強くして、強くしたバネをしならせるだけのパワーを出す下半身を作り出せば速い球を投げることが出来ます。

投球動作のどこでどのようなカタチが良いとか言うことよりも、バネになる感覚の方が重要です。その感覚を身につけられれば、その後のさらにスピードを増すトレーニングにも自然と発展できます。

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2005年6月10日 (金)

スイングスピード

Q スイングスピードを上げるにはどうすればいいですか?

A スイングと言っても、ここでは、横スイング(テニスのグランドストローク、卓球、ゴルフなど)
まずは、小冊子の9ページ「ステップ3」をご覧下さい。
上半身を「ねじりバネ」にする方法をご紹介しています。

ゴム動力で飛ぶ模型飛行機のプロペラをぐるぐると巻き、手を離すと巻かれたゴムがより戻されてプロペラが回ります。このとき、ゴムは、「捻られて、捻られた力がなくなると、元のカタチに戻りたくてより戻される」のです。

さて、人がその原理を利用すれば、スイングスピードを上げることが出来ます。

「捻られないようにがんばっている上半身が別の力によってねじ曲げられ、そのねじ曲げられる力がなくなるとより戻される性質」を利用します。
ここでいう「別の力」は、多くの場合、足で腰を回す力です。
足を使って腰を勢いよく回すと、捻られたくない(まっすぐを保とうとしている)カラダがその勢いで捻られてしまいます。そして、捻られたからだが元のカタチに戻ろうとする時、その末端についている手や、さらに末端のラケットなどが勢いよく振られます。
この仕組みがスイングスピードを上げてくれます。

ご理解いただけたでしょうか?

⊂shinzo⊃

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2005年6月 9日 (木)

バッティングが上達するためには?

Q 野球でバッティングが上達するには?


A バッティングの上達と言っても、様々な要素があるので、ここでは、応用が効く最も簡単で効果的な方法をご紹介します。

小冊子を用意してください。そして、「ステップ1」「安心感・安定感」をご覧下さい。

PMの事を少し知っているとわかりやすくなると思いますが、知らない方のために説明をします。
どんなスポーツでも、上半身の安定と、それから生まれる安心がなければ上達は望めません。
また、上級者は全員その感覚を持っており、その感覚がなくなることを嫌います。
なぜなら、この感覚こそがスポーツの神髄だからです。
通常練習に練習を重ねてやっとたどり着くこの感覚ですが、PMでは、最初に体験してもらうことから始めます。そして、この感覚を持ち続けたまま全ての動作をすることで、効率的に上達できるように工夫してあります。

さて、ここでご質問のバッティングですが、以上を踏まえた上で想像力を働かせて以下の方法を試してみてください。何を言っているのか理解できた方は、既にバッティングが上達できていると言えるでしょう。

PMではテイクバックの時に、上半身の安心から来る余裕を感じ取れているかどうかがポイントになります。その安心感は、そこでピタリと静止するためのものではなく、いつでもどの方向にでも動けるような感覚として感じられるものと理解してください。

そして、その安定感のあるテイクバックは球を長く冷静に見ることができる余裕となり、さらに自信へと変わっていきます。変化球に対しても、安心感を損なわずに対応しようとしているため、自然に足が体を適切な位置に運んでくれる様になります。

実際のスイングでは、ねらいの場所にバットを運んでくれるためのブレが出ない動きが必要になります。が、「バックスイングで上半身を捻らないこと」。「バックスイングは投手側の肩胛骨を横前方向にスライドさせることで行うこと(重要な追加で説明)」。足で腰を回旋させて、その腰につられるようにしっかり固定された体が回旋させられて、それにつられて手が出てくるという順序でスイングでき、かつ、腰を回旋させる勢いを変えることで、スイングの速さをコントロールできること。
ちなみに、スイングスピードが速ければ、球を長く見ていられるので、しっかりバネ化された足により、腰を瞬間的に回旋させられるような練習が有効となります。

その中で、もっとも失いやすく、もっとも大切なのが上半身安定感です。上半身の安定感が損なわれると、そこから生えている腕がブレ、その腕に動かされるバットがぶれます。
上半身の安定感・安心感は、変化球に対しては、足が目的の場所へ体を運ぶ動作の基になりますし、その上にある目を安定させてくれます。

長打を必要としていないのであれば、
・球をできるだけ長い時間見て
・ねらった場所に、ねらった角度でバットを送り出す
ことが出来ればいいのです。

ただし、剛速球にあわせたスイングをしたいときは、長距離ヒットを打ちたい、ホームランを打ちたい、と思う時は、全身のすべての筋力を増やし、体内のバネそのものを強靱にする必要があります。

PMが理解できていれば、この説明で深く理解し、実践できます。お試し下さい。

様々な条件を削除して簡単に説明したので、言葉足らずな点はお許し下さい。

⊂shinzo⊃

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2005年5月24日 (火)

投球は、バネ?ムチ?

Q 投球はバネではなく、ムチではありませんか?

A ものを投げる時によく想像されるのが、ムチです。ムチというのは、カウボーイがビシッビシッとやるもので、手首をちょっとひねる波をその先端に伝える事で起こる現象ですが、先端のスピードはマッハ(音速)になるそうです。

 そんなに強力な加速力を持っているからには、人間が使わない手はありません。しかし、ムチで飛ばすには、野球のボールなどはあまりにも重いと考えられます。もし、ムチでそのボールを遠くへ飛ばすのが出来るのであれば、ものを遠くへ飛ばす仕組み(機械)は、全部ムチの構造になっているでしょう。しかし、実際はそうなっていません。理由のひとつは方向性を出しにくいと言うことでしょうが、ピッチングマシンなどを見て下さい。今はタイヤが二つ回っているものの間から送り出す仕組みですが、以前のピッチングマシンは、腕がぐーっと回ってきて、その腕バネによってはじき出す様に投げていたことをご存じかと思います。あれは、ムチではありません。つまり、ムチでは、ある一定以上の重さのものを動かすことは出来ないのです。

 しかし、ムチになる要素というものが、運動する時には必要になります。ムチのように元々は決まったカタチを持っていないものにねらった通りの動きをさせる感覚がカラダを使う時に必要になるからです。プライマリーモーションでは、全身バネ化を目標にするのですが、バネ化させる以前にぶらぶらに脱力した腕や足をねらった方向に動かす能力が必要になります。ゴルフのスイングを例に説明します。まず、背中を丸めずに股関節から動かす正しいお辞儀(礼)をした姿勢を基本姿勢として、肩から脱力した腕をぶら下げ、その腕を腰を動かすことで前後に揺り動かし、正しく方向付ける練習を行います。その後カラダの固定力を使って上半身をしっかりさせ、今の動きの起点となっている腰の動きを素早いものに変えていきます。そして、そのこしの勢いで出来るだけ速く腕を振ってみます。うまくいっていると、腕がひゅっと音を立てるほどのスピードで振られる様になります。その後さらに腕を曲げないような力を入れて振る練習をしてからクラブを持って実際のスイングにしていきます。つまり、最初はムチの要素を引き出す練習をして、正しく各部を固定させることでバネに切り替えていくのです。

 ここで、大切なポイントをひとつ。
 投球動作を例にしますと、バネ化が上手く進んでいっても、全ての感覚がバネになったと実感できるわけではありません。あくまでもバネとして作用しているのですが、感覚は「ムチ」と感じると思います。それほどスイングスピードが上がるのです。

 フィーリングはムチですけれども、働きはバネであると認識すべきでしょう。
 ここの理解がはっきり出来た時に指導法そのものが変わってくるでしょう。

⊂shinzo⊃

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2005年5月 2日 (月)

カリスマ整体師池上信三と野球少年の悩み

カリスマ整体師池上信三氏と悩めるリトルリーガー

カリスマ整体師池上信三氏はある悩める野球少年について次のように語ってくれました。

最近はサッカーが人気とはいえ、野球は、少年時代には比較的メジャーなスポーツといえるでしょう。私も小学生の頃は同級生と放課後良く野球をしました。(強烈に下手でしたが、友達はありがたく、そんな私を誘ってくれたものでした。)

今回は、リトルリーグに入って野球を教わって随分経つのだが、バッティングでは、いままで一本も外野にボールが行ったことがないという少年の誤解に付いてのお話です。

まずは素振りを2~3回してもらいました。正直言って上手いのです。キュッと腰を回転させ、バットを繰り出す。その動作は実に慣れたもので、その年齢にしては充分と思えるものでした。それではと、柔らかいスポンジのボールを投げて実際に打ってもらいました。そこで問題を見つけました。
これは、ゴルフやテニスをする方達も陥りやすい非常に多いミスでした。

素振り練習の目的が、「良い素振りをすること」になってしまっているのです。練習の目的は、「ボールを打ち返すこと」で無くてはならないのに、素振りのカタチに気を取られているのです。

実際にボールが飛んでくると、それまで出来ていたスイングが全く出来なくなってしまうと言う特徴的な症状です。しかし、処方は意外と簡単です。しっかり地面を踏み込んで構えることでこの症状は解決してしまうのです。

この少年の場合には、飛び上がって着地してもらい、その着地の構えのままでボールを待つように指導しただけでした。

しばらくしてメールが来ました。試合で外野に飛んだヒットが2本と、ヒット性の良い当たりが1本出たそうです。
良かったです。


okada/wrote

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