2006年11月14日 (火)

練習とは

■ 選手の仕事は「『出来るようになったこと』を繰り返し行うこと」

選手が繰り返し行う練習は、「『出来るようになったこと』を繰り返し行うこと」に使われなくてはなりません。出来ないことを出来るようにするために、その動作を「繰り返し」はしてはいけません。「上手くいかない動作」を繰り返せば、「上手くいかない動作の熟練度が増してしまう」からです。

出来ないことを出来るようにするのは、コーチの仕事ですが、その時間は出来るだけ短く済ませ、「出来るようになった動作を、いつでも、とっさの時にでも行えるように繰り返す」練習を、選手がたくさん出来ることが大切です。

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2006年10月30日 (月)

加藤季温(としはる)テニスフェスタ with プライマリーモーション

10月29日日曜日。「加藤季温テニスフェスタ with プライマリーモーション」が、東京の昭和の森インドアテニスコートにて開催されました。

(株)リコー テニス部エースの八木宏和選手も応援に駆けつけてくれてのレッスンです。

「カラダのバネを生かしたプレーをする」ことに的を絞ったレッスン方法が、加藤選手と、PMIAの池上から紹介され、それを、実際にボールを打ちながら実践していただく形式で行われました。

プロが球出ししながらアドバイスをすることに加え、通常のレッスンであれば、順番待ちの時間にも、プライマリーモーションスタッフがアドバイスするという、2倍の濃さのレッスンを体験した参加者からは、「よく分かった」「自分のテニスが今日から変わる」などの感想をいただきました。

また、イベントの終盤で行われた、加藤選手と八木選手の、プロ同士のガチンコ勝負を間近に見た参加者からは、そのスーパプレイにため息が漏れていました。また、そのスーパープレイを見た直後、プロに挑戦できる権利をゲットした参加者が、プロからポイントを取るシーンなどもありました。

最後には、加藤選手と八木選手から、プロならではのプレゼントが用意された、抽選会が行われました。特にすごいプレゼントは、加藤選手が、試合で今現在使用しているラケットのプレゼントです。実際に使用しているラケットに、実際に使用しているガットとグリップテープがセットアップされ、加藤選手のフィーリングに合うようにチューンアップされたスペシャルモデルです。一番若い参加者(少年)がこの大物をゲットしました。大切にして下さいね。

「濃いレッスン内容」と「楽しい企画」がミックスされた「加藤季温テニスフェスタ with プライマリーモーション」。次回は、あなたのご参加をお待ちしています。

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2006年1月 5日 (木)

加藤季温(としはる)選手とテニススイング習得法を企画!

あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。このサイト訪れて下さっている方たちに心より感謝いたします。

今年は、プライマリーモーションが「どれほど皆さんのお役に立てるのか」を積極的にお伝えする年にしていこうと考えています。

プライマリーモーションが全てのスポーツ愛好家にとって有効であるという事実を積極的に伝えて、プライマリーモーションの存在をスポーツ愛好家の方たちに知って頂くことで、始めてその方たちの悩みを解消することが出来ます。

そのために、まず現役プロテニスプレーヤーの加藤季温(としはる)選手とともに、プライマリーモーション・テニスを企画し、普及活動を進めていきます。

分かりやすく、そして、効果を実感出来る方法としてのプライマリーモーションの確立を目指して、あなたのスポーツの悩みを解消します!をテーマ取り組んでまいりますので、どうぞ、宜しくお願い致します。

プライマリーモーション指導者協会 会長 池上信三

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2005年12月 9日 (金)

「スポーツ上達のツボ!」・・・慣性

早速、今回のテーマ「慣性」について考えてみましょう。

慣性は、「動いていたら止めにくく」「止まっていたら動きにくい」性質のことです。また、動いているものは、外からの力が加わらない限りは、同じ速度で、同じ方向に動き続けるのです。そして、重ければその性質が強くなると思って下さい。

では、スポーツでは、これをどのように考えて、どのように応用すべきなのか。

その観点は二つあります。

1,「動いていたら止めにくい」から考えられるもの。
2,「止まっていたら動きにくい」からかんがえられるもの。

今回は1,の「動いていたら止めにくい」の説明をします。

「動いていたら止めにくい」の代表は、「歩く、走る」です。

歩くとき、走るとき、皆さんはどのように前に進むと考えますか?
ほとんどの人は、「後ろに蹴る」と、考えると思います。

それは間違いです!

ここでは、分かりやすくするために、「動き始め」を考えないようにして、すでに歩いて(走って)いる人の動きを解析してみましょう。

まず、知って頂きたいのは、すでに歩いて(走って)いる人は、止めにくいということです。
??って思った人がほとんどでしょう。

前に進む人を止めようと体当たりしてみて下さい。体重50kgの人だったら、50kgの鉄のかたまりが動いてきたのと同じ慣性で動いています。止められますか?止められない惰性があるのです。

つまり、前に動くのに力はいらないのです。慣性で動くのを邪魔さえしなければ、いつまでも前に進み続けるからです。(風の抵抗などの抵抗などを無視すれば)

でも、皆さんは、後ろに蹴って前に進んでいると感じています。何故でしょうか?

人が移動し続けるときに交互に繰り出される脚によって、地球に引っ張られてつぶれて(倒れて)しまわないように、常に下向きに地面を押しています。

その、地面を押す力によって、(積極的に力を加えなくても、重力によって地面に押しつけられているので「押す」と表現しています)カラダを支えている足の上を、慣性によって動かされたカラダが通り過ぎて行きます。

その結果、カラダは前に移動し、足はその場所にとどまることで、見かけ上後ろに蹴ったようになってしまい、その時、後ろに蹴っていると感じるのです。実際にも、下向きに押し続ける足をカラダが追い越すとき、足は斜め後方に蹴り出すようなカタチになるので、後ろに蹴っている感覚自体は間違いではありません。

しかし、後ろに蹴って進むと思っていると、常に止まろうとしているカラダに対して、カラダを進める原動力として後ろに蹴っていると勘違いをしてしまい、効率の良い移動が出来なくなってしまいます。

この勘違いは、スポーツマンならパフォーマンスを下げ、普通の人でも、カラダに負担をかける元となってしまいます。

「慣性で歩く(走る)」イメージ出来ますか?

「慣性によって進む」ことが分かると、歩くのも、走るのも夢の様に軽く動けるようになります。

駅まで急いでいて走る時など、ちょっと意識するだけで、今まで感じたことのない軽い移動を実感出来るでしょう。

そして、もっと走りたくなります。ぜひ、お試し下さい。

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2005年10月29日 (土)

「スポーツ上達のツボ!」バネって?

今回は、プライマリーモーションでスポーツを考える時に使う”物理”のお話しです。

”物理”と聞くとイヤァ~な感じがする人も多いでしょう。

でも、プライマリーモーションでは、乱暴にも、もの凄く沢山考えないといけないはずの物理法則を、たったの4つに絞ってしまいました

この4つだけで、全てのスポーツを考えてしまおうというです

4つだけだったら・・・と、思って、少しだけ興味を持った人から上達します。ぜひ、考えてみて下さい。

この4つをまとめて、「物理のカギ」と呼んでいます。

「物理のカギ」は、スポーツを考えるとき、どうしても外せない4つの物理現象・物理法則です。この4つをを正しく理解して、正しく応用出来ると、スポーツを見る目が大きく変わるでしょう。

「その物理法則」知ってるぅ!とか思っても、おそらく、どこかプライマリーモーションとは違うでしょう。普通多くの人が考えている理解と、正しい理解はちょっと違うので、注意して下さいね。

そうそう、それから、この4つは同じ物理だけれども、物理現象と法則がまぜこぜになっています。どうしてかというと、直感的に分かりやすく、その理解で間違えなさそうなものは物理現象を、物理現象を直感で理解すると間違えやすいものは、物理法則を選び出した結果です。

”物理のカギ”は「バネ」「慣性」「遠心力」「バランス・アンバランス」の4項目です。

今日は、その中の「バネ」の説明です。

まず、バネって何?

ani_star4 バネって言うのは、”元のカタチに戻る性質”のあるもののことです。

だから、どんなバネも、変形させられても、元に戻るでしょ?

人間も同じ発想で捉えて色々なスポーツを観察してみると、確かにバネになっている。しかも、レベルの高い人ほどバネを上手く利用して運動しているのです。

たとえば、野球の投球。野球で、スナップを効かせるというのをご存知ですか?手首をピュッと振る動きです。

ピュッと動かすことを、手首を動かす筋肉でやってみて下さい(手首を曲げる動作)。あまりスピードがつかないでしょ?しかも、曲げる筋肉に大きな負担がかかってしまいます。

では、次に、手首を真っ直ぐに弱い力で固定して、肘を動かして振ってみて下さい。・・すると、スナップが効くのです。(スナップが効いた実感のない人は、振った後に手首の力を抜いてみて下さい)

手首を弱い力で固定(これが、バネの”元のカタチ”)。次に肘から先を振る。すると、振られた手首は反らされてしまいます。でも、手首は真っ直ぐのままでいたいから、真っ直ぐに戻ろうとする元のカタチに戻ろうとする)。それによって、曲げられたバネが元に戻る力となって勢いよくスナップが効く。

分かったかなぁ?ちなみに、振った最後に力を抜くと、もっとハッキリとスナップが効いたカタチになります。そして、元々腕全体が速いスピードで動いていれば、最後の力は抜かなくても、スナップを効かせたようなカタチになります。

釣り竿の一番先端を取り除いて(先端部分はバネの説明に使いにくいブラブラだから)、その先っぽにゴルフボールくらいの粘土の球などのおもりを付けて振ってみればその構造が良く分かります。

このような発想を持つと、今までの運動感覚が一変します。そして、全身バネにすることが出来ます。

このバネの感覚のある人は「身軽」で、どんなスポーツをやっても上手くいく「スポーツ万能型運動能力」を備えてているのです。

筋肉で作ったバネは、その強さを自在に変えられます。この方法で動くと、パフォーマンスが上がり、故障が減ります。

筋肉の能力は、縮むことで関節を動かすだけではないと気付き、バネになる動きを身につけるだけで、あなたの運動能力を飛躍的に高めてくれます。

「元のカタチに戻る性質を生かして、全身バネになって下さい。」

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2005年10月 3日 (月)

テニスのサーブ(野球のオーバーハンドスロー等、上から振り下ろすタイプの動きは全て同じ)

=ご質問======================
 テニスのサーブや野球のピッチングの固定の仕方が想像できていません。
 一度下げた状態から肘を曲げて上半身が足や股関節に回される際なにを注意して観察すればよいのでしょうか?


=回答=======================
 まず、この場合、野球のオーバーハンドスローに限定して話を進めます。この動きの仲間としては、テニスのサービス、バレーボールのアタック、バトミントンのスマッシュなど、高い打点でヒットする系統の動きは、全てこの仲間です。
見た目が少し違っても、動きは全て同じ感覚で行われていると理解して下さい。
ただし、ラケットを持っているものは、手首の所で、前腕を回外から回内へのと回旋する動きが加わり、さらに一段階先までを視野に入れてバネ化を考える必要がありますので、野球のオーバーハンドスローを基準にして、それが理解出来たら、もう一段階進めて考えるようにしてみて下さい。

※注)実際には同時に起こっている動きを、分かりやすくするために順々に起こる動きとして説明します。この動きの理解をしてから、全体が同時に起こっているイメージを作り上げてみて下さい。

 投球は、2段階に分けて考えると分かりやすいと思います。
 「バネを生み出すための動き」と、「その準備」です。

===準備動作===
■1
ワインドアップでは、頭上手が上がっていて、立ち姿勢です。(セットポジションの時は、胸か、顔の前ですねでも、ここから先は同じなので、気にしないで下さい。)
■2
そこから、軸足を前に踏み出すべく移動しながら重心を下げ、同時に両腕を投球方向に前後方向に広げていきます(このとき肘が伸び気味の人と、曲げている人がいます。曲げていると、手は、肘より下がっていることが多いでしょう。そのとき、上腕が内旋しているからです)。
■3
そして、軸足が接地して、それまで内旋していた上腕が外旋することで、肘より手が上に上がってきます。(人によって、このときの肘の角度が違いますが、完全なオーバースローを考えると、この時点で肘が90度くらいになっていることがほとんどです。ちなみに、スリークウォーターやサイドスローで、肩の回旋力や、胴体の曲げバネをメインにするタイプの人は肘の角度が浅く、胴体のバネで、でんでん太鼓のように腕の長さを最終的に長く使うことで末端速度を上げるタイプの人は、深く肘が折りたたまれていま。)

!!ポイント!!
ここまでがバネ化の準備動作です。つまり、ここまでは、これから訪れるバネ化にスムーズに移行するため、あるいは、もっと強烈にバネ化するため、また、安定した方向にバネ化させるための準備を行っています。つまり、この段階では、足以外は、まだバネ化されていません。

===バネ化===
■4
「■3」から、前に進んでいた身体が軸足に止められることと、蹴り足によってさらに前に移動させられることによって腰が回転させられて、ボックスに固定しようとしていた身体がねじ曲げられます。

■5
ねじ曲げられた身体が元のカタチに戻ろうとする勢いで、上げられた上腕が、さらに外旋させられ、肩関節のバネ化が起こります。

■6
そして、肩関節のバネが元のカタチに戻ろうとするときに肘関節がバネ化し、それが解放されながら、その勢いで、手関節(手首)がバネ化し、それが解放しながら、指のバネ化が起こり、最後に指のバネがボールをリリースします。

!!ポイント!!
最終的に指のバネではじき飛ばす事になりますが、なぜ、指のような小さな部分でそんなことが可能か理解出来ますか?
それは、最初の位置からどんどんボールが前に向かって加速しているからです。
つまり、リリースの時は既に随分加速させれられているので、「前に進む物を後ろから更に押す」ことが出来れば良いからです。止まっているボールを、指の力ではね飛ばすとか、最終的にもの凄く重たい物をはじくとか考えると、間違った指導に陥りますので、ご注意下さい。

テニスなど、道具を持っている場合も同様です。最終的に”重たい”仕事をさせようと思うと、末端に近い部分の小さな筋肉に余計な負担をかけ、負担をかけられた筋肉や、筋肉の付着部を痛めます。
最終的には”軽い”ことが大切です。このイメージまで出来ると、最初の原動力を、投げる手と同じ側の足に立って倒れ込んでいく”アンバランス”によって行うことで、筋力そのものに負担をあまりかけないように加速を始め、その後身体の中心から徐々に加速されていく”感覚”が分かります。

お分かりいただけましたか?

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2005年10月 1日 (土)

テニス・・腕を動かしちゃダメ!

 本屋に行って、テニス雑誌をめくってみると、連続写真と解説がた~くさん出ています。
 それを見てどう読むかが大切なポイントなのですが、その中から、プライマリーモーションでいう「固定」について解説します。

 サーブだと見慣れないと分かりにくいので、フォアハンドストロークやバックハンドストロークをご覧いただくと分かります。

 構える
  ↓
 バックスイングする
  ↓
 ラケットを振り出す
  ↓
 フォロースルー

 これらの動きのうち、バックスイング後からラケットを振り出してミートするまでの間、カラダの横方向にラケットを構えた上半身のカタチ(フォームかな?)は、全く変わりません。腰の回転に合わせて上半身も回転し、その上半身に対して場所を固定された腕も回転させられます。

 このときプレーヤーは、「腕を振る」動作は全くやっていないのです。腕を上半身に対して固定することで、回転するカラダに引っ張られる様に腕が付いてきます。そのとき、固定する力を入れた腕がしなり、バネとなります。

 このことは、腰の上に固定された(固定するように力を入れた)上半身が腰の回転に付いてくるように動かされることで捻られて、捻られるバネとなることと連動し、足からつながるバネとなり、全身バネ化が実現します。

 そして、そのバネが解放される勢いでヒット(ミート)すると、強烈なストロークを生み出してくれるのです。

 連続写真を見たときに、そこに現れるフォームを見るときに、ねじ曲げられたバネが変形させられたカタチが含まれることを見逃すと、トンチンカンな回答を導き出す結果になってしまいます。充分ご注意下さい。

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2005年6月30日 (木)

”個性”の考え方

Q 選手は皆個性的ですが、プライマリーモーションでは、個性をどのように考えますか・

A プライマリーモーションは、「全身バネになる!」のが基本コンセプトです。また、物理にかなった運動か、骨格に負担をかけていないか、心の持ちようは?という3項目も同時に満たすことで、ほとんど全ての運動の能力を上げる新しい観点の運動指導法です。

ここでご質問の”個性”については、おそらく、どのトレーニング理論よりも的確に説明できると思っています。

プライマリーモーションでは、「カラダをバネにするために、個人個人に最も適した方法を模索すれば、高いパフォーマンスが得られる。そして、そのときに現れるフォームは個性的になる。」と考えています。人間は、カラダのどこをとっても他人と同じところがないのです。骨のカタチも、長さも、太さも、強さも、違いますし、筋肉も、循環系も、みんな違います。その違うものを、それぞれに適したバネにしてパフォーマンスを生む。また、それぞれの個性にあった動きを分析し、骨格に負担をかけない工夫をする。すると、全く違うフォームが生まれてきます。違うフォームが生まれるからこそ、パフォーマンスが上がります。

⊂shinzo⊃

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2005年6月16日 (木)

投球、バレーボールのアタック、テニスのサーブ

Q 速い球を投げたいのですが

A オーバースローの場合の、このご質問にお答えすると、バレーボールのアタックも、テニスのサーブも、同じ構造で成り立っているので、そちらの競技をされる方も参考にしてください。

実際の練習の前に、プライマリーモーションのバネになるというコンセプトを知っておいて頂きたいので、まずは、その説明をしたいと思います。小冊子の4ページをご覧下さい。「バネ」は「元のカタチに戻ろうとする性質」という項目があります。その内容を抜粋します。

「バネ」は、外から力が加わらない限り安定した形状を保っていて、外らか力が加わると変形します。そして、加えた力を解放すると元のカタチに戻ります。この性質をカラダに持たせることが、動きのバネ化の基本です。安定した形状を保持しようとする力を、別の力で変形させ、変形させた力だけを解放すると、元のカタチに戻ろうとする。これで「バネ化」が完成します。

投球などに適したカタチ(小冊子に3D画像で解説してあります)に姿勢を保持しようとしているところに、足によって外力を加え、体幹や腕がしならされる。それが解放される時に、強烈に弾き出すスピードが生まれます。この、「バネがしなって、元に戻る感覚」を獲得できれば、そのバネ強くして、強くしたバネをしならせるだけのパワーを出す下半身を作り出せば速い球を投げることが出来ます。

投球動作のどこでどのようなカタチが良いとか言うことよりも、バネになる感覚の方が重要です。その感覚を身につけられれば、その後のさらにスピードを増すトレーニングにも自然と発展できます。

⊂shinzo⊃

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2005年6月10日 (金)

スイングスピード

Q スイングスピードを上げるにはどうすればいいですか?

A スイングと言っても、ここでは、横スイング(テニスのグランドストローク、卓球、ゴルフなど)
まずは、小冊子の9ページ「ステップ3」をご覧下さい。
上半身を「ねじりバネ」にする方法をご紹介しています。

ゴム動力で飛ぶ模型飛行機のプロペラをぐるぐると巻き、手を離すと巻かれたゴムがより戻されてプロペラが回ります。このとき、ゴムは、「捻られて、捻られた力がなくなると、元のカタチに戻りたくてより戻される」のです。

さて、人がその原理を利用すれば、スイングスピードを上げることが出来ます。

「捻られないようにがんばっている上半身が別の力によってねじ曲げられ、そのねじ曲げられる力がなくなるとより戻される性質」を利用します。
ここでいう「別の力」は、多くの場合、足で腰を回す力です。
足を使って腰を勢いよく回すと、捻られたくない(まっすぐを保とうとしている)カラダがその勢いで捻られてしまいます。そして、捻られたからだが元のカタチに戻ろうとする時、その末端についている手や、さらに末端のラケットなどが勢いよく振られます。
この仕組みがスイングスピードを上げてくれます。

ご理解いただけたでしょうか?

⊂shinzo⊃

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2005年5月24日 (火)

テニスの特徴と考え方

Q テニスは何に注意して指導する必要がありますか?

A 様々なことに注意する必要があるのですが、特に、忘れがちであったり、認識が全くないと思われるユニークな視点から注意点をあげたいと思います。

テニスは、ガットが張ってあるラケットを使って、ボールを相手コートに打ち返す競技です。硬式の場合ボールは比較的重く固く、毛が生えています。ラケットは最近新素材のものが多くなり、弾力性と強さを備えていますが、相応の重さがあります。運動的特徴としては、スタートダッシュ、急ブレーキ、ショットが連続して行われ、横打ち縦打ちが混在します。また、そのため、ラケットの面の使い方によりプレー中にグリップを変えながらショットをする特徴があります。おそらく8~10歩は走る必要があり、その意味では卓球やバドミントンよりも走力が求められますが、サッカーやホッケーなどと比べると極短距離走とも言える走り方が求められます。

 当たり前のことを書きましたが、これらの条件から分かることがたくさんあります。まずは、ラケットの重さとボールを打った時の重さが人の運動として軽いか重いかの判断が必要です。テニスは「重い」運動をしていると言えるでしょう。軽い条件で打ち返すことも少なくありませんが、ラケットの重さは避けられず、その理解がないと、各部に負担をかけ、故障の要因となります。

 重い、がキーワードです。このキーワードは、カラダからラケットが離れた状態で打ち返すとカラダにとんでもない負担を強いるとか、ラケットの重さを考えないまま初期動作が行われると動きが遅れるとか、比較的強い筋力により動かす必要があるとかのヒントを与えてくれます。

 では、さらに条件を考えてみましょう。
 プレー中比較的「重い」動きは強打されたグラウンドストロークをストロークで返すときや、ファーストサーブレシーブなどがそれに当たります。これらは同じ系統の動きにより行われる必要があると判断できます。
 比較的「軽い」動きは、こちらに向かってくる勢いのない球を打ち返す時であるサービスとか、ロビングをスマッシュするだとか、ボレーなどがこれに当たります。速いたまを打ちたいサービスやスマッシュは、ラケットのスイング速度を早める運動が求められ、ボレーは主に勢いよりも方向性を重視する返球なので、ラケット面の安定性が求められます。

 「重い」や「軽い」は、運動の仕方によっても変化します。重さを上手く使ってカラダをバネにすれば末端が加速される軽い動きにつながりますし、バネを上手く引き出せない場合は「重く」からだに負担をかける事になります。

 まずは、「重い」条件のグランドストロークを考えてみましょう。
 重いものをラケットで打ち返す感覚は、もっと重いものを打ち返すつもりになってみると容易に理解できます。ラケットとボールがそれぞれ2倍の重さとして考えてみて下さい。持っているだけでも大変なものは必ずカラダの近くにあるでしょう。そうでなくてはものすごく重たく感じるからです。そして、2倍の重さのボールを打つ時腕にかかる「重さ」は大変なものになっているはずです。

⊂shinzo⊃

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